盗作 ヨルシカ 歌詞 ふりがな付き

作詞 n-buna / 作曲 n-buna / リリース 2020/7/29

「音楽おんがくの切きっ掛かけは何なんだっけ。
父ちちの持もつレコードだったかな。
音おとを聞きくことは気持きもちが良いい。
聞きくだけなら努力どりょくもいらない。

前置まえおきはいいから話はなそう。
ある時とき、思おもい付ついたんだ。
この歌うたが僕ぼくの物ものになれば、この穴あなは埋うまるだろうか。

だから、僕ぼくは盗ぬすんだ」

嗚呼ああ、まだ足たりない。全部足ぜんぶたりない。
何一なにひとつも満みたされない。
このまま一人ひとりじゃあ僕ぼくは生いきられない。
もっと知しりたい。愛あいを知しりたい。
この心こころを満みたすくらい美うつくしいものを知しりたい。

「ある時ときに、街まちを流ながれる歌うたが僕ぼくの曲きょくだってことに気きが付ついた。
売うれたなんて当あたり前まえさ。
名作めいさくを盗ぬすんだものだからさぁ!

彼奴あいつも馬鹿ばかだ。こいつも馬鹿ばかだ。
褒ほめちぎる奴等やつらは皆馬鹿みんなばかだ。
群むらがる烏合うごうの衆しゅう、本当ほんとうの価値かちなんてわからずに。
まぁ、それは僕ぼくも同おなじか」

嗚呼ああ、何なにかが足たりない。
これだけ盗ぬすんだのに少すこしも満みたされない。
上面うわつらの言葉一ことばひとつじゃ満みたされない。
愛あいが知しりたい。金かねが足たりない。
この妬ねたみを満みたすくらい美うつくしいものを知しりたい。

「音楽おんがくの切きっ掛かけが何なんなのか、今いまじゃもう忘わすれちまったが欲よくじゃないことは覚おぼえてる。
何なにか綺麗きれいなものだったな。

化ばけの皮かわなんていつか剥はがれる。
見向みむきもされない夜よるが来くる。
その時ときに見みられる景色けしきが心底楽しんそこたのしみで。

そうだ。
何一なにひとつもなくなって、地位ちいも愛あいも全部ぜんぶなくなって。
何なにもかも失うしなった後あとに見みえる夜よるは本当ほんとうに綺麗きれいだろうから、本当ほんとうに、本当ほんとうに綺麗きれいだろうから

僕ぼくは盗ぬすんだ」

嗚呼ああ、まだ足たりない。もっと書かきたい。
こんな詩うたじゃ満みたされない。
君きみらの罵倒ばとうじゃあ僕ぼくは満みたされない。
まだ知しらない愛あいを書かきたい。
この心こころを満みたすくらい美うつくしいものを知しりたい。

まだ足たりない。まだ足たりない。
まだ足たりない。まだ足たりない。
まだ足たりない。僕ぼくは足たりない。
ずっと足たりないものがわからない。
まだ足たりない。もっと知しりたい。
この身体からだを溶とかすくらい美うつくしい夜よるを知しりたい。

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